【5月2日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)の統括団体である国際自動車連盟(FIA)は1日、来季のF1でマシンの至近距離での走行を可能にし、オーバーテークを促進するためのルール変更を発表した。

 F1に参戦する10チームと協議を行ったFIAは今回の変更点として、フロントウイングをより簡素化し、リアウイングにより奥行きを持たせることなどを挙げている。

 FIAは、混乱が相次ぎ目の離せない展開となったアゼルバイジャンGP(Azerbaijan Grand Prix 2018)を受けて今回の発表に至った。メルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が優勝した先月29日の同GP決勝は、オーバーテークがわずか5回しかなく、退屈なレースとなった開幕戦のオーストラリアGP(Australian Grand Prix 2018)とは対照的な内容となっていた。

 この日の発表の中でFIAは、「昨日(4月30日)の空力に関するレギュレーションの変更に加え、FIAはより際どいレース展開とオーバーテークを促すことを目的として、ほかのルールの評価も継続して行う」とコメント。また、F1のモータースポーツ部門のマネジング・ディレクターを務めるロス・ブラウン(Ross Brawn)氏も、「重要な一歩」だとしてエアロダイナミクスに関する変更を歓迎している。(c)AFP