【5月1日 AFP】韓国の財閥、韓進グループ(Hanjin Group)会長の娘の趙顕ミン(チョ・ヒョンミン、Cho Hyun-min)氏は1日、取引先の従業員の顔にジュースを掛けるなどの暴挙に及んだとされる容疑をめぐる事情聴取のため警察に出頭し、報道陣の前で謝罪した。

 趙氏は首都ソウルの江西(Gangseo)警察署前に集まった報道陣に対し、「心配をかけて本当に申し訳ない」と硬い表情で謝罪を繰り返したが、特定の行為について事実かどうかを認めるには至らなかった。

 警察によると、趙氏には暴行と業務妨害の疑いが持たれているという。

 趙氏は、韓進グループの趙亮鎬(チョ・ヤンホ、Cho Yang-ho)会長の娘。韓進グループは同国のトップ15企業に入る財閥で、大韓航空(Korean Air)や複数の物流運輸会社を傘下に置き、ITやホテル事業にも参入している。

 韓国財界専門サイトの財閥ドットコム(chaebul.com)はAFPに対し、趙一族の数人が暴挙への関与に取り沙汰されており、国内で最も非難の目が向けられている財閥の一つだと説明した。

 中でも、顕ミン氏の姉の趙顕娥(チョ・ヒョナ、Cho Hyun-Ah)氏が2014年大韓航空機内で、乗務員がマカダミアナッツをボウルに移し替えず袋のまま提供したことに激怒し、乗務員2人を土下座させたいわゆる「ナッツ事件」については、世界中のメディアが大々的に報じた。(c)AFP

※ミンは日偏に文