【5月1日 AFP】ジョン・ケリー(John Kelly)米大統領首席補佐官は4月30日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領をホワイトハウス(White House)の職員らの前で「ばか」と呼んだという報道を強く否定した。ただ、トランプ氏の側近らの緊張関係を示している可能性もある。

 米NBCニュース(NBC News)は、ホワイトハウスの現役職員と退職した職員計8人の話として、ケリー氏が何度かトランプ氏を「ばか(idiot)」と呼んだと報じた。うち4人はケリー氏の発言を直接聞いたという。

 ケリー氏は退役海兵隊大将で、首席補佐官に就任する前はトランプ政権で国土安全保障長官を務めていた。職員らの証言によると、ケリー氏は政権内で大統領の「気まぐれな衝動に歯止めをかけている」のは自分だけだとも豪語していたという。

 ケリー氏はホワイトハウスが出した声明の中で、報道は「全くのでたらめ」だと一蹴。「トランプ大統領に近い人間を中傷し、政権の多くの成果に目を向けさせないようにするばかげた試み」だと断じた。

 NBCニュースは昨年10月にも、レックス・ティラーソン(Rex Tillerson)国務長官(当時)が同僚らの前でトランプ大統領を「間抜け」呼ばわりしたと報じている。(c)AFP