【4月30日 AFP】韓国の文在寅(ムン・ジェイン、Moon Jae-in)大統領は30日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長との歴史的な首脳会談の実現により、ノーベル平和賞(Nobel Peace Prize)受賞の可能性が取り沙汰されていることについて、同賞はドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が受ければよいという考えを示した。

 27日に行われた南北首脳会談は、朝鮮半島(Korean Peninsula)の緊張緩和、また近く行われる金委員長とトランプ大統領との会談の雰囲気づくりにおいて、大きな一歩を記したと評価されている。

 南北首脳会談は過去に、金氏の父親の故金正日(キム・ジョンイル、Kim Jong-Il)総書記が、2000年に当時の金大中(キム・デジュン、Kim Dae-Jung)大統領と、2007年に盧武鉉(ノ・ムヒョン、Roh Moo-Hyun)大統領とそれぞれ行っており、今回が3度目となった。

 金大中氏は1回目の南北首脳会談で果たした役割がたたえられ、2000年にノーベル平和賞を受賞。金大中氏の夫人は30日に送った祝辞で、10月に発表される次のノーベル平和賞は文氏に受賞してほしいとの期待を示した。

 これに対し文大統領は、「ノーベル賞はトランプ大統領が受け取ればいい。われわれが手にするべきは平和だ」と答えたという。(c)AFP