■女性に関する問題では、常識が通用しない

 あるオンラインゲーム企業の女性幹部は「こうしたゲーマーは、女性の権利問題に少しでも触れた投稿があると、それが誰であっても執拗(しつよう)に攻撃し、メガリアの支持者だとレッテルを貼り、すぐに解雇すべきだと言い張ります」と述べた。「そうした主張にこちらが折れなければ、ゲームの売り上げがあっという間に落ちる恐れがある」ため、競争が激しいゲーム業界では多くの企業がユーザーからやり玉に挙げられたスタッフを外すしかないのが現状だ。

 別のゲーム会社の女性CEOは、2016年のネクソン騒動は多くのゲーマーをつけあがらせ、自分には女性開発者を「魔女狩りする権利」があると思い込ませてしまったと話す。今では多くの従業員がソーシャルメディアへの投稿に細心の注意を払い、「何であれ、ほんのわずかでも女性の権利問題に触れるもの」は投稿しないようになったという。

「仕事と関係のない個人の信条によって職場で制裁を受けることがあってはならないというのは常識です。しかし、この業界では今現在、特に女性に関する問題では、その常識が通用しないのです」

 映像は、ソウルでオンラインゲーム「リーグ・オブ・レジェンド」で対戦する女性たち。5、6、7、12日撮影。(c)AFP