【4月30日 AFP】女子ゴルフ米国ツアーのLPGAメディヒール選手権(2018 LPGA MEDIHEAL Championship)は29日、米カリフォルニア州デーリーシティー(Daly City)のレイク・マーセッド・ゴルフクラブ(Lake Merced Golf Club)で最終日が行われ、元世界ランキング1位のリディア・コー(Lydia Ko、ニュージーランド)がイ・ミンジ(Minjee Lee、オーストラリア)とのプレーオフを制し、約2年ぶりとなる米ツアー勝利を挙げた。

 コーは2016年7月のマラソン・クラシック(Marathon Classic presented by Owens Corning and O-I 2016)以降は勝利がなく、世界ランキングも18位にまで下降していた。

 2位に1打差の首位で出たコーは、最初の6ホールで3個のボギーをたたいたが、優勝への強い意欲を見せ、2014年と2015年に連覇を果たし、躍進の一因となった相性の良いコースのバックナインで盛り返した。最終18番ではグリーン外からのイーグルショットが惜しくもカップをなめたが、タップインバーディーでイ・ミンジに追いつき、通算12アンダーでプレーオフに持ち込んだ。

 そして迎えたプレーオフ1ホール目となる同じパー5の18番では、3番ウッドでの第2打をピンそばにつけると、イ・ミンジがグリーン脇のラフからバーディーを拾う中、1メートル弱のイーグルパットを沈めて決着をつけた。24日に21歳になったコーは、優勝が決まるとほっとしたのか、それとも信じられないという思いを抱いたのか、空を見上げてから、グリーン上で喜びの涙を流した。

 メジャー2勝を含む米ツアー通算15勝目を挙げたコーは「パットが入った瞬間は『オーマイゴッド』という感じでした。いろいろな感情がこみ上げてきました。チームと家族のみんなで、この瞬間のために一生懸命に頑張ってきました」と話した。

 畑岡奈紗(Nasa Hataoka)は通算7アンダーを記録し、アリヤ・ジュタヌガーン(Ariya Jutanugarn、タイ)らと並ぶ7位タイで大会を終えた。(c)AFP