【4月30日 AFP】17-18スペイン1部リーグは29日、第35節の試合が行われ、FCバルセロナ(FC Barcelona)はリオネル・メッシ(Lionel Messi)がハットトリックを記録してデポルティボ・ラ・コルーニャ(Deportivo La Coruna)に4-2で勝利し、通算25度目のリーグ優勝を果たした。

 先週セビージャFC(Sevilla FC)を5-0で下し、スペイン国王杯(Copa del Rey 2017-18)制覇を果たしたバルセロナは、レアル・マドリード(Real Madrid)からリーグ王者のタイトルを奪い返し、国内2冠を達成した。デポルティボはこの敗戦で2部降格が決まった。

 バルセロナを優勝に導いたエルネスト・バルベルデ(Ernesto Valverde)監督は、スペインのテレビ局に対し「とても長く追い求めてたので、『ついに』という気持ちだ」とコメントしている。

「8月に始まり、春の訪れとともにすべてが決まるリーグ戦はとても長いので、大きな満足を感じている。われわれはすべてを乗り越えてきた」

「開幕当初からこれを追い続けてきた。リードを奪い、大差をつけて良いフィニッシュを迎えることができた。私としては初めてのリーガ制覇だ」

 欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)の準々決勝でバルセロナは、第1戦で4-1とリードしながらもASローマ(AS Roma)にまさかの逆転負けを喫した。

「予想だにしていなかったので敗退は少々こたえた」とチャンピオンズリーグを振り返ったバルベルデ監督は、「だが優勝までの軌跡は特筆に値する。いつも過小に評価されるが、それでもわれわれは来年もリーグ制覇に挑む」と語った。

 リーグ戦の無敗記録を41に伸ばせば、ここ10年で7度目のリーグ優勝を決めることができたバルセロナは、フィリペ・コウチーニョ・コレイア(Philippe Coutinho Correia)のゴールで前半早々に先制。同38分にはメッシのボレーが決まりリードを広げたが、ホームで負けられないデポルティボはルーカス・ペレス(Lucas Perez)の得点で前半のうちに1点を返した。

 後半エムレ・コラク(Emre Colak)に同点とされたバルセロナだったが、ルイス・スアレス(Luis Suarez)とのワンツーからメッシがゴールネットを揺らすと、さらに加点したメッシはリーグ戦通算30度目のハットトリックを達成した。

 この結果、残り3節で2位アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)との勝ち点差を11として優勝を決めたバルセロナは、スペイン1部史上初の無敗優勝でシーズンを締めくくることができるか注目される。(c)AFP