【5月1日 AFP】17-18イングランド・プレミアリーグは30日、第36節の試合が行われ、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)が2-0でワトフォード(Watford FC)に勝利。この試合で得点を記録したハリー・ケイン(Harry Kane)は、足首の靱帯(じんたい)損傷を乗り越えて調子を取り戻すには時間がかかると認めながらも、イングランド代表として出場するW杯ロシア大会(2018 World Cup)までに完全復活する時間は十分あると考えている。

 ケインが今季公式戦通算38得点目を記録したリーグ4位のトッテナムは、シーズンが残り3試合となるなか、5位チェルシー(Chelsea)との勝ち点差を5に広げ、3季連続の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)出場権獲得に前進したが、この数週間で苦戦を強いられたチームと同じく絶好調の状態から程遠いことを露呈したケインは「最近の数試合はもっと良いプレーができていたはずなのは明らかだ。だけど、チーム全体としても同じように感じている」とコメントした。

「調子が良くてキレもあるので、きょうはもっと得点を稼げていたはずだ。残り3試合を楽しみにしている。願わくば、昨季のように力強く終えて夏の大一番に突入したい」

 3月に行われたボーンマス(AFC Bournemouth)とのリーグ戦で足首の靱帯を損傷し、3週間の戦線離脱を余儀なくされたケインは、リバプール(Liverpool FC)のモハメド・サラー(Mohamed Salah)とリーグ得点王を争っており、4月のストーク・シティ(Stoke City)戦でも得点を記録してチームを2-1の勝利に導いているが、現在は体調を万全にすることを最優先にしている。

 トッテナムのマウリシオ・ポチェッティーノ(Mauricio Pochettino)監督は「もちろん、いろいろなことが絡んでいる。彼にとってここ数週間は絶好調とはいえないようだ。彼も周囲と同じ人間であり、少し苦労している」とコメントしながらも、今夏のW杯でイングランド代表をけん引するケインの精神力には何の心配もしていないと述べた。

「彼には得点力がある。これからパフォーマンスを改善していかなければならないが、プレミアリーグ150試合で通算105得点を記録しているのに、これ以上何を求める?彼は素晴らしいストライカーだ。身体的にも精神的にも強い。私は彼がチームのために力を発揮してくれることと、最高のコンディションでW杯に臨むことを確信している」(c)AFP/Kieran CANNING