【4月29日 AFP】17-18イングランド・プレミアリーグは28日、第36節の試合が行われ、サウサンプトン(Southampton FC)は残留へ向けて大きな1勝を手に入れ、ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン(West Bromwich AlbionWBA)も生き残りへかすかな望みをつないだ。

 本拠地セント・メリーズ(St Mary's Stadium)にボーンマス(Bournemouth AFC)を迎えたリーグ18位のサウサンプトンは、前半25分に高速カウンターからマリオ・レミナ(Mario Lemina)のスルーパスをドゥシャン・タディッチ(Dusan Tadic)が流し込んで先制した。

 その後、前半終了間際のCKでボーンマスのジョシュア・キング(Joshua King)に同点ゴールを決められたが、迎えた後半9分、タディッチが単独でのドリブル突破から冷静なシュートでこの日2点目を決めて勝ち越すと、そのまま貴重な勝利をつかんだ。

 サウサンプトンはリーグ戦ここ5試合では初勝利。マウリシオ・ペジェグリーノ(Mauricio Pellegrino)監督から3月に指揮官の座を引き継いだマーク・ヒューズ(Mark Hughes)監督にとっては就任後のリーグ戦初白星となった。6シーズン残留しているプレミアでの戦いを来季も続けることを目指すサウサンプトンは、残り3試合で残留圏内との勝ち点差を1に縮めている。

 タディッチは「僕らの歴史でもとりわけ重要な勝利だ。僕らは命をかけて戦っているし、きょうはそれを見せることができた。内容どうこうじゃなくて、勝つしかないと分かっていた」と話した。

 一方、ニューカッスル(Newcastle)と対戦した最下位WBAも1-0で勝利を収めた。残留のためには勝ち点3を取るしかないWBAは、前半29分にジェイク・リヴァーモア(Jake Livermore)のピンポイントのパスに抜け出したマット・フィリップス(Matt Phillips)がゴールを挙げると、この1点を守り切って勝利を収めた。

 これで残留圏内との勝ち点差を5に縮めたWBAだが、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)とクリスタルパレス(Crystal Palace)との残り2試合も勝たなければ、クラブは8シーズン守ったプレミアの地位を失うことになる。

 チームを率いるダレン・ムーア(Darren Moore)暫定監督は「他チームの結果はわれわれにコントロールできることではなく、どうしようもない。われわれはただ、自分たちにできる全力を尽くすだけだ。私が率いるようになってから、選手たちは非常に良くやっている」と話した。(c)AFP/Steven GRIFFITHS