【4月29日 AFP】26日に就任したばかりのマイク・ポンペオ(Mike Pompeo)米国務長官は28日、サウジアラビアの首都リヤド(Riyadh)に到着し、中東の同盟国の歴訪を開始した。

 ポンペオ氏は米国の外交に「自信」を取り戻すと明言している。同氏の到着に先立ち、サウジは南部にイエメンの武装組織が発射したミサイル4発を迎撃したと発表し、域内情勢の緊張が浮き彫りになった。

 ポンペオ氏の中東歴訪は3日間の予定で、リヤドは最初の訪問地。その後はイスラエルとヨルダンに向かい、イラン核合意をめぐるドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の意向について話し合う。

 ポンペオ氏はリヤドの空港の駐機場で、サウジのアデル・ジュベイル(Adel al-Jubeir)外相や、実力者のムハンマド・ビン・サルマン皇太子(Crown Prince Mohammed bin Salman)の弟で駐米大使のハリド・ビン・サルマン(Khalid bin Salman)王子など大勢の代表団と会談した。

 トランプ政権発足時に石油会社のトップから国務長官に起用されたレックス・ティラーソン(Rex Tillerson)氏は、国務省改革に対する不満の高まりを背景に解任された。後任のポンペオ氏は米国の外交政策が元の軌道に戻ったことを各国政府や米政権内部に示す、もう一つの使命を独自に担っている。(c)AFP/Dave Clark