【4月29日 AFP】国連(UN)当局によると、軍と少数民族武装組織の間で緊張が続くミャンマー北部で新たな戦闘が発生し、数千人が避難した。

 国連人道問題調整事務所(OCHA)のマーク・カッツ(Mark Cutts)代表が27日、AFPに語ったところによると、過去3週の間に、中国国境に近いミャンマー北部カチン(Kachin)州で4000人以上の住民が避難したという。

 この人数には、今年1月以降に避難していた約1万5000人と、2011年に発生した強力な少数民族の武装勢力「カチン独立軍(KIA)」とミャンマー軍の衝突以来、カチン州とシャン(Shan)州内の国内避難民用キャンプに住む約9万人は含まれていない。

 カッツ氏は最近発生した衝突について、「われわれは地元当局から、紛争地帯に大勢の民間人が現在も閉じ込められているという報告を受け取っている」と述べた。

 衝突で民間人が殺害されたという報告について、OCHAは真偽を確認できていない。また、ミャンマー政府の報道官のコメントは得られていない。(c)AFP