【4月27日 AFP】インドネシア環境省は26日、西ジャワ(West Java)州の国立公園で、絶滅危惧種のジャワサイ1頭が死んだと発表した。野生のジャワサイはわずか60頭しか残っていないとみられ、絶滅に一歩近づいたことになる。

 死んだのは40歳のオスで、ジャワサイの最後の生息地ウジュン・クロン国立公園(Ujung Kulon National Park)内で死骸が見つかった。密猟ではなく老衰のためとみられる。現在、解剖を行っているという。

 このジャワサイには子孫はいないという。

 サイの角は中国や朝鮮半島で伝統薬として珍重され、アジアのほとんどの国で取引が禁止されているにも関わらず高値で売買されている。

 ジャワサイとスマトラサイは国際自然保護連合(IUCN)の「レッドリスト(Red List、絶滅危惧種リスト)」で「深刻な危機」に直面している絶滅危惧種に分類されている。(c)AFP