【4月27日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が次期退役軍人長官に指名した大統領専属医のロニー・ジャクソン(Ronny Jackson)氏は26日、指名を辞退した。ジャクソン氏を巡っては、薬の不適切な処方や公務中の飲酒疑惑が浮上していた。

 トランプ政権では高官の辞任や解任が相次ぎ、人事の混乱が続いている。ジャクソン氏は声明で、自身に対する疑惑は「虚偽」だと主張した上で、疑惑が騒動を引き起こしていることを理由に指名を辞退すると述べた。

 前任のデービッド・シュルキン(David Shulkin)氏は、妻を同伴した9日間の欧州出張に12万2000ドル(約1300万円)の公費を使用していたことで非難を浴び、3月に解任されていた。

 トランプ大統領は先月、ジャクソン氏の退役軍人長官指名をツイッター(Twitter)で発表し、側近らをも驚かせた。ジャクソン氏は1月、トランプ大統領の健康状態が「並外れて良好」にあると発表しており、これがトランプ氏からの評価上昇につながったものとみられるが、退役軍人長官としての資質には欠けると広く受け止められていた。(c)AFP