【4月27日 AFP】英首相官邸は26日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が7月13日に英国を訪問すると発表した。同大統領にとって就任後初の訪英となる。

 トランプ氏の英国訪問はこれまで、外交政策をめぐる一連の不一致や、大規模な抗議行動を招くとの懸念を背景に繰り返し延期されてきた。

 テリーザ・メイ(Theresa May)英首相は昨年1月、外国首脳としてトランプ大統領の就任後初めて米国を訪れた。この際、メイ氏はトランプ氏に対し、バッキンガム宮殿(Buckingham Palace、ロンドン)でのエリザベス女王(Queen Elizabeth II)との会見を含む日程で、国賓として英国を訪問するよう招請。これに反対の声が上がっていた。

 イスラム圏諸国からの渡航者に対する入国禁止令など、トランプ氏の「米国第一主義」政策は英国で不評を買っており、訪問の招請は大きな論争を呼んだ。

 英議会がメイ首相に招請の取り消しを要求したほか、反対派は、訪問が実現すれば過去最大規模の抗議デモを実施すると宣言していた。

 7月の訪英は実務訪問として実施される予定で、メイ、トランプ両氏による首脳会談が行われる。

 また、トランプ氏は7月11、12両日、ベルギーのブリュッセルで北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に出席する見通し。(c)AFP