【4月26日 CNS】中国国務院関税税則委員会は23日、一部の輸入医薬品に対する関税を5月1日から撤廃すると発表した。

 中国内の患者の需要に応えるため、輸入医薬品の供給を保証することで国内の医療レベルの向上を目指し、国民の健康福祉を増進する。これにより、28種類の輸入医薬品の輸入関税が取り下げられる。

 これにより、アルカロイド系医薬品など一部を除くほとんどの輸入医薬品が対象となり、特に抗がん剤に関しては関税ゼロが実現する。

 中国内の抗がん剤の生産と、輸入品の付加価値税の大幅な減少に伴い、政府は集中購買を実施。抗がん剤を含む輸入新薬を医療保険対象リストに組み込むなど、総合的な対策を取っている。特にがん患者など中国の患者にとっては医療費負担が軽減され、選択肢も増えることになる。(c)CNS/JCM/AFPBB News