【4月27日 AFP】サッカーヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2017-18)は26日、準決勝第1戦が行われ、フロリアン・トヴァン(Florian Thauvin)と途中出場のクリントン・エンジエ(Clinton Njie)がゴールを決めたオリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)は、レッドブル・ザルツブルク(Red Bull Salzburg)に2-0で勝利して決勝進出に前進した。

 6万2000人以上の観客で満員となった本拠地スタッド・ヴェロドローム(Stade Velodrome)でマルセイユは、ディミトリ・パイェ(Dimitri Payet)が2アシストを決めて勝利を収めたが、トヴァンの先制点は映像を確認するとハンドだった。それでも、後半途中に投入された3分後にエンジエが追加点を挙げたマルセイユは、5月3日に敵地オーストリアで行われる第2戦を前に大きなアドバンテージを得た。

 マルセイユを率いるルディ・ガルシア(Rudi Garcia)監督は「素晴らしい結果だ。勝利を求め、それを手にした。そして、ゴールを許すことなくそれをやり遂げたのが大きい」と勝利を喜んだ。「まだ勝ち抜けていないことは分かっている。最低でも1点は決めて勝つつもりでアウェーに行く。自分たちが決勝にふさわしいということを示す必要がある」

 5月16日に宿敵オリンピック・リヨン(Olympique Lyon)の本拠地で行われる決勝進出に熱意を燃やすマルセイユは、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)を制した1993年以来2度目となる欧州でのタイトル獲得を目指す。

 同日にロンドンで行われたアーセナル(Arsenal)とアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)の準決勝第1戦は1-1のドローに終わったが、どちらと対戦するにしてもマルセイユは劣勢に立たされるものと見られている。

 また、ザルツブルクはアウェーゴールを最低でも1点は奪えたと悔しい思いをしているかもしれないが、マルセイユは型にはまればどんな相手からも決定機をつくり出すクオリティーがあることを示した。

「悔しい。もっと良い結果が妥当だったと考えている。だがわれわれに選択肢はない。すでに第2戦へ向けて前を向いている」と悔しさをにじませたザルツブルクのマルコ・ローズ(Marco Rose)監督は、後半にPKの抗議が実らなかったことについて「泣いてなどいない」とコメントした。 (c)AFP/Emmanuel BARRANGUET