【4月26日 AFP】(更新)27日に開かれる南北首脳会談で、韓国の文在寅(ムン・ジェイン、Moon Jae-in)大統領が、南北軍事境界線で北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長を出迎えることが分かった。韓国大統領府(青瓦台、Blue House)の任鍾晳(イム・ジョンソク、Im Jong-seok)秘書室長が明らかにした。

 文大統領は軍事境界線上の板門店(Panmunjom)で、南北を隔てるコンクリートブロックで金委員長を出迎えるという。金委員長は、北朝鮮の指導者としては65年前に朝鮮戦争の休戦協定が結ばれて以降初めて、境界線を越えて韓国側に入ることになる。

 金委員長は儀仗(ぎじょう)隊の栄誉礼を受けた後、文大統領と並んで板門店の韓国側施設「平和の家(Peace House)」まで歩き、芳名録に署名してから首脳会談に臨む。

「朝鮮半島の平和と繁栄に向けた首脳会談」と題した午前中の会談が終了した後、北朝鮮代表団はいったん北側に戻り、昼食は別々に取る。午後は、会談前に南北首脳が共同で軍事境界線上に記念植樹を行う。会談後は両首脳が合意文書に署名し、共同宣言を発表。金委員長は晩さん会に出席後、北側に戻る予定となっている。

 北朝鮮からは、金委員長の妹で側近の一人でもある金与正(キム・ヨジョン、Kim Yo-Jong)朝鮮労働党第1副部長や、形式的な国家元首である金永南(キム・ヨンナム、Kim Yong-Nam)最高人民会議常任委員長も同行するという。(c)AFP