【4月26日 AFP】米司法省は、中国の通信機器大手ファーウェイ(Huawei)が対イラン制裁に違反した疑いがあるとして捜査を開始した。米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が25日、報じた。同社に対しては、商務省と財務省が召喚状を送付していた。

 ファーフェイは米国で厳しい監視対象となっている。米当局者は同社について、中国政府と密接なつながりがある疑いがあるため、米国の安全保障上のリスクになっていると指摘している。

 ファーフェイをめぐっては、米国の競合他社を弱体化させることや、他の国々で幅広く使用されている携帯電話や通信機器が中国政府の諜報(ちょうほう)活動の手段になることを懸念する声があり、同社の米国事業は厳しい状況に置かれている。

 ファーウェイの広報担当者は「当社は事業展開している場所で適用されるすべての法律・規制を順守している。その中には、国連(UN)や米国、欧州連合(EU)による輸出規制や制裁が含まれる」と述べる一方、WSJの報道にはコメントを拒んだ。(c)AFP