【4月26日 AFP】ガバナンスなどの問題が指摘され、2020年東京五輪の実施競技からボクシングが外れる可能性も取りざたされている中、国際ボクシング協会(AIBA)が25日、内部改革に関する書類を国際オリンピック委員会(IOC)に提出した。

 IOCは2月、冬季五輪の行われた韓国・平昌(Pyeongchang)で開いた理事会後に、AIBAが提出したガバナンスとレフェリング、ドーピング対策に関する報告書への「不満」を示し、4月30日までに追加の報告書を提出するよう求めていた。

 AIBAのパット・フィアコ(Pat Fiacco)ディレクターはこの日、「報告書を本日、期日内に提出した。新しいAIBAは組織の透明性確保に全力を挙げており、報告書もIOCの合意が得られ次第、公表する予定だ」と話した。

 IOCは2月、犯罪にかかわっているとも言われるウズベキスタン出身のガフル・ラヒモフ(Gafur Rakhimov)氏が会長代行に就任したAIBAに対して、2016年のリオデジャネイロ五輪で八百長が行われていた疑いの調査を開始。さらに協会との接触を断ち、分配金の支払いを停止していた。

 2月4日に出した声明で、IOCは「ボクシングを2018年のブエノスアイレス・ユース五輪、そして2020年の東京五輪の実施競技として残すかを再検討する権利を留保する」と警告し、トーマス・バッハ(Thomas Bach)会長も「AIBAのガバナンスについて非常に憂慮している」とコメントしている。(c)AFP