【4月25日 AFP】24日に行われたサッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)準決勝のリバプール(Liverpool FC)対ASローマ(AS Roma)戦を前に、「深刻な暴行」があったとして男が一人逮捕された。

 5-2でリバプールが勝利した一戦を前に、リバプールのサポーター1人がローマのフーリガンから暴行を受けた。

 マージーサイド警察(Merseyside Police)によると、同日リバプールの本拠地アンフィールド(Anfield)周辺のパブ近くで暴行した男が逮捕された。被害者の53歳の男性は病院で治療を受けている。試合前には、両クラブのサポーター同士が衝突していた。

 およそ80人のローマのサポーターは脇道を通ってアンフィールド前のリバプールサポーターがたむろしていた場所に向かい、ベルトを武器として使っていた。また英BBCは金づちを持っているサポーターの様子を映し出している。

 また英紙サンデー・タイムズ(Sunday Times)のサッカー記者は「ローマのサポーターはパブの外でベルトを使ってただただリバプールのサポーターを襲った。倒れた男性が治療を受けている」「襲撃は突然のことだった」とツイッター(Twitter)に投稿している。

 その後ソーシャルメディア上にアップロードされた映像では、黒い服でフードをかぶり、顔にマスクをしたローマのサポーターが、リバプールのサポーターを襲う様子がとらえられている。

 試合前にはリバプール中心部でも両クラブのサポーター同士が衝突しており、ローマのサポーターが挑発を行ったとみられている。

 アンフィールドでは、今月初旬のチャンピオンズリーグ準々決勝のマンチェスター・シティ(Manchester City)戦を前に、敵地に乗り込んできたシティの選手を乗せたバスにさまざまな物が投げつけられる事件が発生していた。

 再びこういった事態を避けるためにローマ戦ではさらなる警官が投入され、計画的に道路が封鎖されてローマのチームバスに近づけないようになっていた。それでもリバプールサポーター、警察車両の上に乗るなどした上で、発炎筒などを投げつけていた。(c)AFP