【4月30日 AFP】女子テニス、ポルシェ・テニス・グランプリ(Porsche Tennis Grand Prix 2018)は29日、シングルス決勝が行われ、大会第5シードのカロリーナ・プリスコバ(Karolina Pliskova、チェコ)がワイルドカード(主催者推薦)のココ・バンダウェイ(Coco Vandeweghe、米国)を7-6(7-2)、6-4で退け、優勝を飾った。

 チェコの選手として初めて今大会の決勝を戦ったプリスコバは、序盤はもたついたがそこから盛り返し、2015年のプラハ・オープン(2015 J&T Banka Prague Open)に続く自身2回目のクレー勝利を挙げた。

 優勝後、副賞の真っ赤なポルシェ(Porsche)に乗ってコートを走ってから、トロフィーを授与されたプリスコバは、「今週は観客のみなさんとチームにすごく支えられた。ココも1週間ずっと良いプレーをしていた」と話した。

 世界ランキング16位のバンダウェイは、出場登録を忘れるという代理人のミスでワイルドカードでの出場となりながら、全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2017)女王のスローン・スティーブンズ(Sloane Stephens、米国)、世界ランク1位のシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)、同7位のキャロリン・ガルシア(Caroline Garcia、フランス)というランキング10位以内の3人を破る快進撃を見せ、クレーではキャリア最高の1週間を過ごす中で、ずっと持っていたクレーへの苦手意識も払しょくされ始めた。

 バンダウェイは「ワイルドカードに感謝したい。おかげで素晴らしい1週間を送れた。決勝も全力を尽くしたけど、優勝には少し届かなかった。カロリーナはすごく良かった。でも、今年はダメだったけど、来年はもしかしたらと思っている」と話した。

 バンダウェイはプリスコバとの直接対決はここ4試合で3勝と相性が良かったが、この大会では昨年の2回戦で敗れていた。今大会では勝利した過去2試合はサービスゲームを落とさなかったが、この日はプリスコバに3回のブレークを許し、敗北を喫した。(c)AFP