【4月26日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)は25日、準決勝第1戦が行われ、レアル・マドリード(Real Madrid)は途中出場のマルコ・アセンシオ(Marco Asensio)の決勝ゴールでバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)から2-1の逆転勝利を収め、大会3連覇のかかる決勝進出へ一歩前進した。

 満員のアリアンツ・アレーナ(Allianz Arena)で行われた試合は、バイエルンがヨシュア・キミッヒ(Joshua Kimmich)のゴールで先制したが、レアルもマルセロ(Marcelo Vieira Da Silva Junior)のゴールで前半終了間際に追いつくと、アセンシオがカウンターから決勝ゴールを決め、5月1日に行われるホームでの第2戦を前に先勝した。

 レアル主将のセルヒオ・ラモス(Sergio Ramos)は「どういう展開になるかは予想できていたし、うまくプレーして良い内容を見せられた。まだ第2戦が残っているけど、非常に集中しているし、良く守れている。何より重要なのはそこだ」とコメントした。

 レアルのジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督は、ギャレス・ベイル(Gareth Bale)とカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)を先発から外し、イスコ(Isco Alarcon)とルーカス・バスケス(Lucas Vazquez)をクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)とともに前線で起用する思い切った決断を下した。

 その中で、今季チャンピオンズリーグ15得点を挙げているロナウドはこの日は不発に終わり、後半に3-1とリードを広げるゴールを決めたかに見えたが、オフサイドがあったという判定で得点は認められなかった。

 対するバイエルンはボール保持で圧倒し、相手の2倍のチャンスを作ったが勝利できなかった。主将のトーマス・ミュラー(Thomas Mueller)は「前半の中盤には良いプレーができていたが、得点を取る嗅覚が足りなかった。まだまったく分からないけど、きょうは自分たちで苦しくしてしまった」と話した。

 バイエルンはレアルから期限付き移籍中のハメス・ロドリゲス(James Rodriguez)が中盤で輝き、何度も相手の守備を破ったが、単純にこの日はバイエルンの日ではなく、ミュラーやロベルト・レワンドフスキ(Robert Lewandowski)が好機を逃し続けた。

 キミッヒは「こちらはチャンスを決めきれず、レアルは2回のチャンスをものにした。僕らはゴール前でナイーブだった。これで決勝へ向けて相手の方が有利になったけど、第2戦は全力を尽くしたい」と話した。

 ただしバイエルンは、試合開始早々にアリエン・ロッベン(Arjen Robben)が、さらに前半34分にはジェローム・ボアテング(Jerome Boateng)が負傷交代するアクシデントに見舞われている。特にボアテングの負傷は、W杯ロシア大会(2018 World Cup)に臨むドイツ代表にとっても頭の痛い知らせになった。(c)AFP/Ryland JAMES