【4月25日 AFP】中国広東(Guangdong)省で、南米から持ち込まれたコカイン1.3トンが押収された。当局が24日、明らかにした。コカインの押収量としては同国最大だという。

 同省の公安当局は24日、2017年7月に開始した捜査により、同国南部の都市深セン(Shenzhen)で警察が容疑者10人を拘束し、その大半が香港出身だったと発表。「コカインの押収量としては同国最大」だったという。

 また国営新華社(Xinhua)通信によると、今回押収されたコカインの末端価格は10億元(約170億円)相当だった。

 24日の警察発表では、南米から船で広東省汕尾(Shanwei)の港に持ち込まれたコカインが、中国市場向けなのか、それとも他国に運ばれるものだったのかどうかについて明らかにされていない。ただ中国でコカインは他の薬物に比べて使用されることが少ないという。

 2017年度の政府報告書によれば、同国の薬物使用者は250万人を数え、うち60%が合成麻薬、38%がアヘン、1.4%がコカインと大麻を常用している。(c)AFP