【4月25日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)のユップ・ハインケス(Jupp Heynckes)監督は24日、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)準決勝で対戦するレアル・マドリード(Real Madrid)は、自分たちがクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)に神経を注ぐのと同じようにロベルト・レワンドフスキ(Robert Lewandowski)を警戒するべきだと警告した。

「クリスティアーノは信じられないキャリアを築いているが、われわれにはロベルト・レワンドフスキがいる。問題は『誰が彼を止めるのか?』だ」

 バイエルンは25日の第1戦でアリアンツ・アレーナ(Allianz Arena)にレアルを迎え、5月1日の第2戦で敵地マドリードに乗り込む。

 ロナウドは今季39試合で42点、レワンドフスキは同43試合で39点を記録しており、試合は最高のストライカーの直接対決となる。両チームはほぼベストメンバーで臨むものとみられているが、バイエルンは太ももを痛めた左SBダビド・アラバ(David Alaba)の回復待ちとなっている。

 試合前の注目は、今季チャンピオンズリーグ全10試合で得点し計15ゴールをマークしているロナウドに集まっている。バイエルン戦では通算6試合で9得点を挙げているロナウドは、2試合合計スコア6-3でレアルが勝利した昨季の準々決勝では5得点を記録している。

 なお、レアルはバイエルンとの過去6試合で5勝を挙げている。2014年にバイエルンは、ミュンヘンで行われた準決勝でレアルに0-4で敗れ、欧州の舞台でホーム最大の屈辱を味わった。

 通算12回欧州一に輝いているレアルだが、選手はアリアンツ・アレーナでの戦いは試練になることを理解している。

 レアルのSBダニエル・カルバハル(Daniel Carvajal)は「アリエン・ロッベン(Arjen Robben)、レワンドフスキ、そしてフランク・リベリ(Franck Ribery)はディフェンスが非常に難しい選手だ。どんなチャンスでも決めることができる」と警戒感を示した。

 また、準決勝はバイエルンのハメス・ロドリゲス(James Rodriguez)にとってレアルを見返すチャンスでもある。昨年7月にロドリゲスは、苦しい3シーズンを過ごしたレアルから2年間の期限付きでバイエルンに加入し、輝きを取り戻した。

 レアルのジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督は「ハメスはサッカーが大好きなので、当然良いプレーをしたいと望んでいるだろう。私に見せるためでも、私が間違っていたと証明するためでもなくね」とコメントしている。

 2016年1月にジダン監督が就任すると、ロドリゲスのレアルでの苦難は始まった。ジダン監督の下でロドリゲスの出場機会は限られ、ベンチ生活を余儀なくされた。

「彼が出ていった唯一の理由は、彼がもっとサッカーをしたかったからだ」と話したジダン監督は、ロドリゲスとの関係に問題はなかったと強調している。(c)AFP/Ryland JAMES