【4月25日 AFP】ラグビー南アフリカ代表で歴代最多トライ記録を誇るブライアン・ハバナ(Bryan Habana)が24日、所属するフランスリーグ・トップ14のRCトゥーロン(RC Toulon)でのシーズン終了後に現役を引退すると発表した。

 6月に35歳の誕生日を迎えるベテランWTBのハバナはこの日、自身のインスタグラム(Instagram)で「避けられない時がやって来て、コンコンと扉をノックしている」「心の底から愛するラグビーに別れと感謝を告げるときだ」などとつづり、今季限りでの現役引退を表明した。

 膝の故障に苦しみ、トゥーロンでのプレーは昨年4月を最後に遠ざかっているハバナはまた、「最後に再び勝利の喜びや悔しさを味わうため、フィールドに戻りたいと願い、挑戦し、自分をプッシュし、そして全力を尽くして1年以上が経つ」とすると、「そうならなかったのは残念だ。他の選手と同様に自分も異なる形でキャリアを終えたかったが、願った通りに物事が進まないこともある」と付け加えている。

 南アフリカラグビー協会(SARU)のマーク・アレキサンダー(Mark Alexander)会長から「南アフリカ史上最高のスポーツマンの一人」と称賛されたハバナは、2013-14シーズンからトゥーロンに加入し、2度のヨーロピアンラグビーチャンピオンズカップ(European Rugby Champions Cup)制覇とリーグ優勝1回を経験した。

 スプリングボクス(Springboks、南アフリカ代表の愛称)ではビクター・マットフィールド(Victor Matfield)氏に次いで歴代2位の124キャップを誇り、2004年11月のイングランド戦で決めた初トライから同国最多の67トライを積み上げた。

 2007年のW杯(Rugby World Cup)では大会記録に並ぶ8トライを記録するなど、母国の優勝に決定的な役割を果たしたが、代表でのキャリアは18-20でイタリアに歴史的な初黒星を喫した2016年11月の試合が最後となっていた。(c)AFP