【4月25日 AFP】アイルランドの製薬大手シャイアー(Shire)の取締役会は24日、武田薬品工業(Takeda)から新たに460億ポンド(約7兆円)規模の買収提案があったと明らかにし、同案を株主に勧める意向を示した。

 同日夜に出した声明で「提案の他の条項で納得のできる解決がなされることを条件に買収案をシャイアーの株主に勧める用意がある」と述べた。新たな交渉期限を5月8日に設定した。

 実現すれば、日本企業によるM&A(合併・買収)としては過去最大となる見通し。ただ、今回の新たな提案が伝わった直後に開いた25日の東京市場で、武田の株価は財務の負担への懸念から6%近く下落した。

 武田は「(シャイアーの)声明については承知している」とだけ述べた。(c)AFP