【4月24日 AFP】台湾政府関係者らは24日、今年6月に台湾が中国による「侵攻」を阻止するための実弾演習を実施すると明らかにした。中国政府からの軍事的脅威の高まりを考慮し、沿岸部への奇襲攻撃を想定したものになるという。

 中国軍は先週、台湾海峡(Taiwan Strait)で実弾演習を実施。また、それまでにも数週間にわたって台湾沖などで海上演習を行っていた。

 台湾の実弾演習は漢の栄光を意味する「漢光(Han Kuang)」という名で呼ばれ、6月4日から5日間の日程で行われる。

 国防部(国防省)の陳中吉(Chen Chung-chi)報道官は記者会見で、「実弾演習の最大の目的は中国共産党軍による台湾侵攻作戦を失敗させることにある」と指摘。

 陳報道官によると、今回の演習には初の「総合防衛」を念頭に、沿岸警備隊と空中勤務総隊(National Airborne Service Corps)も参加するという。陳氏は「国を守るのは兵士だけの義務ではない。わが国の防衛費は限られている以上、皆がその責任を負う」と述べた。(c)AFP