【4月25日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)は24日、準決勝第1戦が行われ、本拠地アンフィールド(Anfield)にASローマ(AS Roma)を迎えたリバプール(Liverpool FC)は5-2で勝利し、ユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督は古巣相手に2得点2アシストを記録したモハメド・サラー(Mohamed Salah)を「天才」と称した。

 しかしリバプールにとっては、終盤に二つのアウェーゴールを許し、イングランド代表のMFアレックス・オックスレイド・チェンバレン(Alex Oxlade-Chamberlain)が今季絶望とみられる重傷を負うなど、後味の悪い勝利となった。チェンバレンはW杯ロシア大会(2018 World Cup)を棒に振る可能性が高い。

 ロベルト・フィルミーノ(Roberto Firmino)も2得点をマークしたリバプールは、決定機を逃し続けたサディオ・マネ(Sadio Mane)も後半にゴールネットを揺らして大量5点を奪った。

 クロップ監督はサラーを「傑出していた。まさに防御不可能だった」とたたえた。「最初のゴールは天才の一撃だったね。彼はすでにこういったゴールを何本か決めているので偶然ではないのだから、より一層スペシャルだ」

 一方ローマは、FCバルセロナ(FC Barcelona)との準々決勝では第1戦の1-4のビハインドから第2戦で大会史に残る劇的な逆転劇を演じている。

 5月2日に行われる第2戦で同じことが求められるローマだが、最後の10分間でエディン・ジェコ(Edin Dzeko)とディエゴ・ペロッティ(Diego Perotti)が貴重なアウェーゴールを奪ったため望みはつながった。

 ローマのエウゼビオ・ディ・フランチェスコ(Eusebio Di Francesco)監督は「第2戦に意味を与えることができたので、終盤の反撃は歓迎すべきものだ」とホームでの戦いに気持ちを切り替えた。

「ローマにとって約30年ぶりの準決勝であり、われわれはこういったレベルの相手との戦いに慣れていないが、試合は終わっていない。われわれはすでにそれをやってのけている。逆転を信じられない者は家にいればいい」

 再三の決定機を逃したことと、終盤の守備の崩壊は悔やまれるが、リバプールの11年ぶりの決勝進出は視界良好となっている。

「私が来てから、リバプールはわずかだがより難しいやり方を常に選択しなければならなかった。結果的にその大部分は効果的なものであった。それこそわれわれがローマの地でトライすることだ」とコメントしたクロップ監督は、最後に「今も今夜の結果は非常にポジティブだと考えている」と話した。(c)AFP/Kieran CANNING