【4月24日 AFP】女子テニス、四大大会(グランドスラム)ダブルス覇者のサニア・ミルザ(Sania Mirza、インド)が23日、第1子の妊娠を公表した。このニュースに自身が「有頂天」になっているとしながらも、現役を引退するかについては明言していない。

 インド出身の女子選手として初めてダブルスで世界1位まで上り詰めた実績を持つミルザは、夫でクリケットの元パキスタン代表主将、ショアイブ・マリク(Shoaib Malik)氏とのツイッター(Twitter)に、夫妻の名前が書かれたTシャツの間にベビー服や哺乳瓶が置かれた絵を投稿した。

 女の子を望んでいるというマリク氏とコーチのイムラン・ミルザ(Imran Mirza)氏がPTI通信(Press Trust of India)に明かしたところによると、出産は今年10月の予定で、子どもの名字にはミルザ・マリク(Mirza-Malik)とつけるという。

 ミルザは家族ぐるみの友人を通じてコメントを発表し、「私たちはもうすぐ親になります。以前から考えていたことですが、子どもを持つのに今がちょうど良い時期だと感じました。妊娠が分かったとき、私たちは有頂天になりました。そしてファンや支援者の方々にこのニュースを伝えることが待ちきれませんでした。人生の新たな段階に突入することにとてもわくわくしていると同時に、親として旅に出ることを楽しみにしています」と語った。

 現在31歳のミルザは、膝を故障して昨年10月から戦列を離れており、ダブルスの世界ランキングでは現在24位まで後退。年明けの時点では5月の全仏オープンテニス(French Open 2018)で復帰すると話していた。アジア競技大会(Asian GamesAsiad)では2006年大会以降、少なくとも毎回1個のメダルを獲得しており、今年8月にインドネシアで行われる第18回大会にも出場への意欲を示していた。

 女子シングルスでは2005年にインド人選手として初のツアータイトル獲得を成し遂げ、同年の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships)で4回戦に進出しているほか、2007年には世界ランキングも30位以内に入った。しかし、手首の故障でシングルスでの夢は諦め、ダブルスに専念することを決意すると、スイスの伝説的選手マルチナ・ヒンギス(Martina Hingis)氏とのペアでグランドスラム通算3勝を挙げた。(c)AFP