【4月24日 AFP】米南部テネシー州警察は23日、同州ナッシュビル(Nashville)のレストランで銃を乱射し、4人を殺害後逃走していたトラビス・レインキング(Travis Reinking)容疑者(29)の身柄を拘束したと発表した。

 レインキング容疑者は24時間以上逃走を続けていた。追跡中、容疑者の足取りに関する情報は乏しく、突然の身柄拘束となった。

 ナッシュビル市警はツイッター(Twitter)で、破れたTシャツにジーパン姿のレインキング容疑者がパトカーの後部座席に座っている写真を公開し、逮捕を伝えた。

 同容疑者は22日未明、ナッシュビルのレストランで、ジャケット1枚のみを身に着けて銃を乱射し、4人が死亡、2人が負傷した。常連客のジェームズ・ショー(James Shaw)さんが、容疑者が手にしていた半自動小銃AR15を奪い取り、それ以上の攻撃を阻止した。ショーさんは英雄として称賛を集めている。

 以前から「精神の不安定性」を示していた同容疑者は、昨年にはホワイトハウス(White House)の敷地内に侵入しようとして逮捕されていた。

 この出来事を受けて、当時レインキング容疑者が居住していた中西部イリノイ州の警察は同容疑者の銃器所有許可を取り消し、今回使用されたAR15をはじめ、容疑者が所有していた銃器4丁を押収の上、容疑者の父親に渡していた。警察によると父親は後に、それらの銃器を息子に返していたという。

 米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)は、レインキング容疑者は人気歌手のテイラー・スウィフト(Taylor Swift)さんが自分にストーカー行為をしていると思い込むなど、精神上の問題を抱えているとして、家族が警察に通報していたと報じている。(c)AFP/Nova SAFO