【4月24日 AFP】米最高裁判所は23日、16歳の時に犯した複数の凶悪な武装強盗の罪で禁錮241年を言い渡されていた受刑者による再審請求を却下した。

 再審を求めていたのは、1995年12月12日にミズーリ州セントルイス(St Louis)で凶行を繰り返したボビー・ボスティック(Bobby Bostic)受刑者。

 当時16歳だったボスティック受刑者と18歳の友人は、同市の路上で女性1人を襲って車を強奪。さらに、恵まれない家庭へのクリスマスプレゼントの配達を手伝っていた男性1人に向かって発砲し、その男性がかすめた銃弾で軽傷を負うなど、武装強盗の罪を重ねた。

 ボスティック受刑者の裁判で量刑判断を行ったのは、イブリン・ベイカー(Evelyn Baker)判事。ベイカー判事は同受刑者が事件当日に犯した計18件の罪について刑期を加算し、禁錮241年を言い渡していたが、後に自らが下した量刑は行き過ぎだったと悔悟の念を表明していた。

 ボスティック受刑者は「残酷で異常な刑罰」を禁止する合衆国憲法の条項「修正第8条(Eighth Amendment)」を根拠に、再審を請求していた。

 しかし今回の最高裁判断により、同受刑者の量刑は確定。仮釈放も112歳になるまで認められないことになる。(c)AFP