【4月23日 AFP】バチカンのシスティーナ礼拝堂(Sistine Chapel)で22日、コンサートのライブ配信が初めて行われた。

 演奏されたのは聖歌「スターバト・マーテル(Starbat Mater、悲しみの聖母)」で、英スコットランド出身の作曲家ジェイムズ・マクミラン(James MacMillan)氏のアレンジした有名なバーションが選ばれた。

 英合唱団ザ・シックスティーン(The Sixteen)と室内楽団ブリテン・シンフォニア(Britten Sinfonia)が、ミケランジェロ(Michelangelo)のフレスコ画「最後の審判(Last Judgment)」をバックにした舞台に上がり、世界中の人々がその様子をライブ配信で楽しんだ。

 夕方行われたコンサートには約300人が詰め掛け、配信は英民間放送局クラシックFM(Classic FM)が行った。

 システィーナ礼拝堂には年間600万人の観光客が訪れる。マクミラン氏は「何百年にもわたり音楽の中心ともなっており、西洋の偉大な作曲家であるパレストリーナ(Palestrina)、アレグリ(Allegri)、ジョスカン(Josquin)らがミサ曲を作曲した。この場所で自分の音楽が演奏されるのは大変光栄だ」と述べた。(c)AFP