【4月23日 AFP】世界ロードレース選手権(WGP 2018)第3戦の米国GPは22日、米テキサス州オースティン(Austin)のサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(Circuit of The Americas)でMotoGPクラス決勝が行われ、2年連続年間王者に輝いているレプソル・ホンダ(Repsol Honda)のマルク・マルケス(Marc Marquez、スペイン)が大会6連覇を果たした。

 米国GPでのマルケスは、これまで5年連続でポールトゥウィンを飾っていた。そして今季も予選では1番手タイムを記録し、6年連続の偉業達成に期待がかかっていたが、予選最終周でモビスター・ヤマハ(Movistar Yamaha)のマーベリック・ビニャーレス(Maverick Vinales、スペイン)の走行を妨害し、3ポジション降格のペナルティーを科され、決勝は4番手に位置を下げてのスタートになった。

 それでもスタートで順位を2位に上げたマルケスは、1周目のうちにトップに立つと、その位置を譲ることなくビニャーレスに3.5秒差をつけてフィニッシュした。チーム・スズキ・エクスター(Team SUZUKI ECSTAR)のアンドレア・イアンノーネ(Andrea Iannone、イタリア)が3位に入っている。

 マルケスは「スタートから一気に攻める戦略だった。バトルする自信はなかったから、とにかく最初から攻めて差を広げ、逃げ切れればいいと考えた。こういうレースはあまり経験がない。これだけ大きなリードを奪えるとは思わなかった」と話した。

 また、終盤にライバルたちと争う自信がなかった理由は、体調が悪かったからだといい「少し調子が悪くて、レースの最後に自分がどんな状態になっているか予測がつかなかった。だから最初から行ったんだ。いろいろ考えた末、きょうは最初に前に出て、できるならリードを広げることを考えた」とコメントした。

 自身5回目のMotoGPクラス年間優勝を目指すマルケスは、ポイントを45点に伸ばし、ドライバーズランキング首位に立つドゥカティ(Ducati Team)のアンドレア・ドビツィオーゾ(Andrea Dovizioso、イタリア)と1差、3位のビニャーレスを4ポイント上回る2位に浮上した。シーズンは残り16レースとなっている。(c)AFP