■新郎新婦の装い

 メーガンさんは離婚歴があるため、裾が長い通常のウエディングドレスを着るのか、あるいはデイドレスと呼ばれる普通丈のフォーマルドレスになるのか憶測が飛び交っている。「ウエディングドレスだとしても、大げさなものにはならないだろう」と、ハンソン氏は予測している。

 ティアラは既婚女性だけが着用を許される。メーガンさんが結婚後にティアラを着けたいと思っても、自分で買うことはできない。自分の家に代々伝わるものをすでに持っている場合を除き、着用できるのは贈り物として受け取る王室伝来のティアラだけだ。「それは『将来、返さなければならない』贈り物です」

 ヘンリー王子は結婚式で燕尾服、明るい色のベスト、ネクタイが一式になった「モーニングドレス」を着用すると思われるが、軍服の可能性もある。

「ウィリアム皇太子は2011年の結婚式で軍服を着た。非常に似合っていてまるでシンデレラの王子のようだった」とハンソン氏は述べた。

■招待客のドレスコード

 招待客のドレスコードは「軍服、モーニングコート、ラウンジスーツ、デイドレス。帽子着用のこと」と招待状に記されている。

 ハンソン氏は、今回の招待状に帽子着用が明記されたことは「興味深い」と指摘した。2011年に行われたウィリアム王子とキャサリン妃(Catherine, Duchess of Cambridge)の結婚式では、マナー違反が話題となったという。

 当時首相だったデービッド・キャメロン(David Cameron)氏の妻サマンサ・キャメロン(Samantha Cameron)さんは帽子を着用せず、代わりに宝石の付いた髪飾りを着けていた。「ストッキングも履いていなかったといいます。首相の妻として、準男爵の娘として、彼女はもっと分かっているはずです」

 サッカー元イングランド代表のスター選手、デビッド・ベッカム(David Beckham)氏もモーニングドレスは着用していたものの、いくつかのマナー違反をしていた。「まず、シャツが間違っていた。襟はウイングカラーではなく、折り襟でなければいけません」「それに加えて、全て(の色)がそろっていた。モーニングスーツではなく、モーニングドレスなのに」

「勲章も付けていた。付けていたのは間違った側で、その上、招待状には『勲章着用』とは書いてなかった。勲章を付けるべきではなかったですね」

■手をつなぐか?

 ヘンリー王子とメーガンさんは、公の場でスキンシップが多い。これは王室のメンバーとしては異例だ。「ヘンリー王子とメーガンさんが結婚後も手をつなぎ続けるかどうかは、とても興味深い」とハンソン氏。「英国的ではない。感情を外に表す行為であり、英国人は普通、犬と馬にしか感情をあらわにしない」

(c)AFP/James PHEBY