【4月22日 時事通信社】インド政府は21日の閣議で、刑法を修正し、女性への性的暴行に対する刑罰を強化する政令を承認した。特に被害者が12歳未満の場合は、最高刑を死刑に引き上げる。インドでは最近、北部ジャム・カシミール州で8歳の少女が暴行を受け死亡していたことが発覚、全国的な抗議行動が起きており、政府も厳罰化へと動いた。

 政令では、16歳未満が被害者の場合、最低刑を禁錮10年から同20年に引き上げることや、捜査や裁判審理に期限を設け、手続きの迅速化により被害者負担軽減を目指すことも決まった。政令は22日、コビンド大統領の承認を得て発効。6週間以内に議会の事後承認が必要となる。

 インドでは家父長制の伝統が根強く、長年女性が低い地位に置かれてきたこともあり、性的暴行が後を絶たない。一方、2012年にニューデリーで、バスに乗っていた女子学生が集団暴行を受け死亡した事件などを契機に、暴行への社会的な批判は強まりつつある。

 地元紙ヒンドゥスタン・タイムズは「法整備だけでは不十分だ。われわれの文化や伝統、教育などを再考する必要がある」との専門家の指摘を紹介。被害根絶に向けた意識改革の必要性を訴えた。(c)時事通信社