【4月22日 AFP】男子テニスの錦織圭(Kei Nishikori)は21日、世界ランキング1位のラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が待つモンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2018)のシングルス決勝へ駒を進めた試合後、昨年痛めた手首に「少し痛みはある」と明かした。

 元世界ランク4位の錦織はこの日、第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)に3-6、6-3、6-4で逆転勝ち。2016年のロジャーズ・カップ(Rogers Cup 2016)以来となるマスターズ1000(ATP World Tour Masters 1000)の決勝へ駒を進めた。

 昨シーズンは後半の4か月を棒に振るなど、右手首の故障に苦しんだ錦織は、今年1月に米国で行われたATPチャレンジャーツアー(ATP Challenger Tour)の大会で実戦復帰。現在のランキングは36位に落ちている28歳は、ナダル戦では自身のフィジカル面が容赦なく試されると自覚している。

 マスターズでは過去3度決勝に進出しながら、いまだタイトルには手が届かずにいる錦織は「手首に関して言えば、クレーはハードと少し違う。今も少し痛みはある」とした上で、「ラファは特にフォアハンドで本当に本当に激しく打ってくる。それはバックハンドでもそうだ。今週は非常に安定したプレーをしている」と語った。

 また、直近の対戦となった2016年リオデジャネイロ五輪の3位決定戦ではナダルに勝利している錦織だが、これまでクレーコートでは白星を挙げられていない。それでも、1セットアップとリードし、第2セットも先にブレークを奪いながら負傷棄権に終わった4年前のマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2014)を指して「マドリードでの試合は、間違いなく自信になる部分もある」と付け加えている。

「ここは別のシチュエーション。クレーでのラファとの対戦がタフになるのは分かっているが、自分も数年前にしていたようなプレーに近づいている」 (c)AFP/Jed Court