【4月23日 AFP】ロンドン・マラソン(London Marathon 2018)は22日、英ロンドンで行われ、男子の部ではリオデジャネイロ五輪金メダリストのエリウド・キプチョゲ(Eliud Kipchoge、ケニア)が3度目の優勝を果たした。地元期待のモハメド・ファラー(Mohammed Farah、英国)は3位に終わった。

 33歳のキプチョゲは2時間4分17秒でフィニッシュし、ここ4年で3度目のタイトルを手にした。2位には2時間4分49秒でシュラ・キタタ(Shura Kitata、エチオピア)が入り、ファラーは2時間6分21秒で続いた。

 23.2度と大会史上もっとも高い気温の中でレースが行われたロンドン・マラソンで、男子の部を3度優勝したのはキプチョゲ以外にはマーティン・レル(Martin Lel、ケニア)氏とディオニシオ・セロン(Dionicio Ceron、メキシコ)氏の2人のみとなっている。

 キプチョゲは、ケネニサ・ベケレ(Kenenisa Bekele、エチオピア)や昨年大会を優勝したダニエル・ワンジル(Daniel Wanjiru、ケニア)らとともに先頭集団を形成し、レースを引っ張った。ファラーは、給水地点で自分の給水ボトルを2度も取り損ねたが、集団の最後尾につけていた。

 五輪では5000メートルと1万メートルで2連覇を達成しているファラーだが、中間地点までの世界記録ペースが自身2度目のマラソンに否定的な影響を与えたと明かした。

 英国新記録を樹立したファラーは「疲労困憊(こんぱい)だ。周りは狙っていた。世界記録ペースだったから、やるかやられるだった。私もいけるところまでついていった」と語ると、「トラックとは大違いだ。違う痛みがあって、練習も違う。でも本当に楽しんでいる。すべてを出し尽くした、110パーセントだ」と続けた。

 一方、女子の部ではビビアン・チェルヨト(Vivian Cheruiyot)が優勝を飾り、ケニア勢がアベック優勝を果たしている。(c)AFP