【4月22日 AFP】イランのモハンマドジャバド・ザリフ(Mohammad Javad Zarif)外相は21日、欧米など6か国とイランの間で2015年に結ばれた核合意を米国が破棄した場合は、核濃縮を「精力的に」再開する用意があり、さらに強硬な措置も検討していると警告した。

 ザリフ外相は訪問先の米ニューヨークで報道陣に対し、イランは核兵器保有を目指してはいないが、米国が合意から離脱すれば対抗措置として核爆弾の主要な材料であるウランの濃縮活動を再開させることは大いにあり得ると語った。

 ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は、対イラン経済制裁の解除と引き換えにイランの核開発活動を制限する2015年のイラン核合意の「欠陥の修正」を欧州諸国に求めており、その期限は5月12日となっている。

 イランのハッサン・ロウハニ(Hassan Rouhani)大統領は今月先に、米国が核合意から離脱すればイランは1週間以内に対応策を取り、米国は後悔するだろうと述べていた。今回のザリフ氏の発言でイラン側は強硬姿勢を強めた形だ。(c)AFP/Carole LANDRY