【4月22日 AFP】女子テニスの国別対抗戦フェドカップ(Fed Cup 2018)は21日、各地でワールドグループ準決勝の試合が行われ、クリスティーナ・ムラデノビッチ(Kristina Mladenovic)がココ・バンダウェイ(Coco Vandeweghe)の同大会における連勝を13で止めたフランスが、18回の優勝経験を誇る米国と1勝1敗で初日を終えた。

 セレーナ・ウィリアムス(Serena Williams)とヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams)を欠く米国は、全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2017)女王のスローン・スティーブンズ(Sloane Stephens)が7-6(7-3)、7-5でポーリン・パーメンティア(Pauline Parmentier)を下し、敵地エクサンプロバンス(Aix en Provence)で先手を取った。

 対するフランスは、世界ランキング20位のムラデノビッチが1-6、6-3、6-2で同16位のバンダウェイから逆転勝ちを収め、シングルス2試合とダブルス1試合が行われる22日の2日目を前に、1勝1敗のタイに戻した。

 2月に行われたベルギーとの1回戦で全勝しているムラデノビッチは、ハードヒットを仕掛けてくるバンダウェイを相手に、第2セット0-3の場面までは完全に負けが濃厚にみえたが、そこから息を吹き返して3-3に追いつくと、崩れ出した相手に対して一度も主導権を譲らなかった。

 もう一方の準決勝では、10度の優勝経験を持つチェコが、敵地シュツットガルト(Stuttgart)でドイツから2勝0敗とリードを奪った。

 チェコは2度のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)王者に輝いている世界10位のペトラ・クビトバ(Petra Kvitova)が6-3、6-2で同11位のユリア・ゲルゲス(Julia Goerges)に快勝すると、続く第2試合に臨んだカロリーナ・プリスコバ(Karolina Pliskova)が7-5、6-3でアンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber)との元女王対決を制した。

 2016年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2016)と全米オープンで栄冠に輝いたケルバーに対し、この日の試合まで3勝7敗と負け越していたプリスコバは試合後、「誰も(勝利は)予想していなかった」とコメント。これにより、ホームでの敗戦を避けたいドイツは、第3試合でプリスコバと対戦するゲルゲスに大きなプレッシャーがかかる結果となった。(c)AFP