【4月22日 AFP】17-18イタリア・セリエAは21日、第34節の試合が行われ、ASローマ(AS Roma)はSPALに3-0で勝利し、24日に控えるリバプール(Liverpool FC)との欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)準決勝第1戦に向けて弾みをつけた。

 敵地アンフィールド(Anfield)でのリバプール戦が3日後に迫るローマは、SPALを寄せつけず勝ち点を67に伸ばし、単独3位につけた。4位のラツィオ(SS Lazio)は、22日にサンプドリア(Sampdoria)に勝利すれば再びローマに勝ち点で並ぶ。

 ローマのエウゼビオ・ディ・フランチェスコ(Eusebio Di Francesco)監督は「最高のパフォーマンスだった」と選手をたたえ、「リバプールとの大一番を3日後に控えたチームが示した姿勢は、正しい方向に進む重要な一歩だ。チームにはゴールのイメージがあり、先ではなく今を見据えている。監督としては大満足だ」とコメントした。

 前半にオウンゴールで先制したローマは、後半の8分間でラジャ・ナインゴラン(Radja Nainggolan)とパトリック・シック(Patrik Schick)が立て続けにゴールを奪い快勝した。一方、9試合ぶりに黒星を喫したSPALは、セリエB降格となる18位との勝ち点差がわずか1となった。

■ミランはホームで最下位に屈辱

 欧州の舞台への復帰を目指すACミラン(AC Milan)は、本拠地サン・シーロ・スタジアム(San Siro stadium)で最下位ベネベント(Benevento Calcio)に0-1で敗戦。退場者を出して数的不利の相手に敗れたミランは、今季リーグ戦でベネベントから勝利を収めることができなかった最初のチームとなった。

 ミランのジェンナロ・ガットゥーゾ(Gennaro Gattuso)監督の初陣となった昨年12月の試合で、ベネベントは後半ロスタイムにGKアルベルト・ブリニョーリ(Alberto Brignoli)が同点ゴールを決め、セリエA昇格後初の勝ち点獲得に成功している。

 ベネベントのGKクリスティアン・プッジョーニ(Christian Puggioni)は「きょうのベネベントは、気持ちがあれば素晴らしいチームになれることを証明し、サッカーへの熱意を示した」と勝利を喜んだ。

 一方、敗れたミランのガットゥーゾ監督は「魂の抜けたプレーをすればこの試合のように恥ずかしい思いをすることになる」と怒りをあらわにし、「ファンに謝罪しなければならない。われわれは名誉あるユニホームを着ている。きょうのような屈辱的な夜はふさわしくない」と続けた。

 来季のヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2018-19)出場権獲得となる6位につけているミランだが、トリノ(Torino FC)と22日に対戦する7位のアタランタ(Atalanta)との勝ち点差は2となっている。(c)AFP/Emmeline MOORE