【4月22日 AFP】17-18イングランド・プレミアリーグは21日、第35節の試合が行われ、リバプール(Liverpool FC)は好調を維持するモハメド・サラー(Mohamed Salah)がクラブのリーグ最多得点記録に並んだものの、敵地でウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン(West Bromwich AlbionWBA)と2-2で引き分け、ユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督はサラーの偉業を手放しに喜ぶことができなかった。

 チーム2得点目のゴールを決めたサラーは、公式戦46試合で41得点を稼ぎ出しており、4年前にルイス・スアレス(Luis Suarez)が樹立したクラブのリーグ最多得点記録31に並んだ。しかし、ダニー・イングス(Danny Ings)の2015年10月以来となるゴールで先制したリバプールは、サラーの追加点で一時は2-0でリードしたが、その後は最下位に低迷するWBAに2失点を喫し、勝ち点2を落としている。

 ASローマ(AS Roma)との欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)準決勝第1戦を24日に控えているリバプールのクロップ監督は「もちろんわたしは彼に満足している。だがモー(サラーの愛称)がそうであるように、われわれは試合に勝つことを第一目標としている。もし勝っていれば喜んで個人の記録に触れたいと思うが、われわれは勝つことができなかった」と語った。

 2015年10月以降2度膝の前十字じん帯を負傷し、今季2度目の先発出場を果たしたイングスは前半4分、サディオ・マネ(Sadio Mane)のクロスにジョルジニオ・ワイナルドゥム(Georginio Wijnaldum)が触れたボールを蹴り込んで先制点を挙げた。イングスについてクロップ監督は「ダニーの体調が万全で、トレーニングでの強度を維持できれば、彼が得点するのは時間の問題だった」と話している。

「彼がそれを成し遂げたのは非常に素晴らしいことだ。彼は相手の脅威となっていた。2つ目のチャンスは決定的だったが、シチュエーションが異なれば彼は決めていたと確信している。雨の後だったら決めていたよ!」

 イングスは乾いた芝でボールが弾んだため2度目の決定機を逃したが、クロップ監督は試合前に水をピッチにまかなかったWBA側に不満を漏らした。

「もしこんなことを言えば人々がどう思うか分かっているが、ピッチはどんどん乾いていった。それは魅力的なサッカーをするチームに利益をもたらさない」

「私は大のサッカーファンだ。子どもたちのためにも最高の環境をつくるために最大限努力しなければならない。だが、ピッチに水をまくかまかないかはホームチームの決定に委ねられている」(c)AFP/Ian WHITTELL