【4月21日 AFP】米大リーグ(MLB)、開幕18試合で15敗(20日時点)を喫したシンシナティ・レッズ(Cincinnati Reds)は、チームの立て直しを図るためにブライアン・プライス(Bryan Price)監督を解任した。同日のセントルイス・カージナルス(St. Louis Cardinals)戦からはジム・リグルマン(Jim Riggleman)ベンチコーチが暫定監督としてチームの指揮を執っている。

 今季の成績が両リーグ最下位に沈んでいるレッズは、ナ・リーグ中地区の首位ピッツバーグ・パイレーツ(Pittsburgh Pirates)に8.5ゲーム差をつけられるなど1931年シーズン以来のワーストスタートを記録しており、ディック・ウィリアムズ(Dick Williams)ゼネラルマネジャー(GM)は、「すぐに新しいチーム作りに全力を尽くす。選手たちがプレーする際に危機感を持つような雰囲気づくりに励んでいる」と述べた。

「毎日練習に臨む際、選手たちはその日の勝利を求めて危機感を持ち、フィールドで入念な準備を行い、プレーに徹する必要がある。試合では頭を使い、正しいやり方でプレーする。それは、われわれに可能なことだ」

「球団として由々しき事態であり、誰もブライアンがスケープゴートになってしまったとは思っていない。これは問題を修正するためのプロセスの第一歩にすぎず、全力を尽くしてチームを再建する」

 2010年シーズンから投手コーチとしてレッズに入団した55歳のプライス監督は、2014年にダスティ・ベイカー(Dusty Baker)前監督の後任として指揮官に昇進して通算279勝387敗を記録した。

 1990年のワールドシリーズでオークランド・アスレチックス(Oakland Athletics)をスイープしてタイトルを獲得しているレッズだが、プレーオフ進出は2013年シーズンが最後となっており、ポストシーズンでの勝利も1995年から遠ざかっている。(c)AFP