【4月21日 AFP】男子テニス、モンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2018)は20日、シングルス準々決勝が行われ、大会第1シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は6-0、6-2で第5シードのドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)に圧勝し、準決勝進出を決めた。

 試合前は接戦が予想されていたが、今大会で自身11度目の優勝を狙うナダルが圧倒的なプレーを展開するのに対し、ティエムは第2セット第4ゲームまで1ゲームも奪えないなど、まったくなすすべがなかった。

 世界ランキング1位の座をロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)から死守するには、今大会での優勝が絶対条件となる四大大会(グランドスラム)通算16勝のナダルは試合後、「最高のプレーができたと思う。素晴らしい一日になった。非常に難しい相手からとても良い結果が得られた」と喜んだ。

 クレーでの連続獲得セットを32に伸ばし、マスターズ1000(ATP World Tour Masters 1000)通算31度目の優勝にあと2勝と迫ったナダルは次戦、同日の試合で第6シードのダビド・ゴフィン(David Goffin、ベルギー)を6-4、7-6(7-5)で下した第4シードのグリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)と対戦する。

「きょうより良いプレーをするのは難しい」というナダルは、「それは正直に認めないといけない。とにかくしっかりと休んで、きょうと同じ体力で明日の朝に起きること、そして変わらないメンタルでコートに行き、きょうに近いプレーをすることが目標だ」と付け加えた。

 第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)は4-6、6-2、7-5でリシャール・ガスケ(Richard Gasquet、フランス)に競り勝ち、21歳の誕生日を白星で飾った。現地時間午後9時に終わったマラソンマッチを制したズベレフは試合後、「自分の誕生日に試合をしたのは初めてだった。だから、勝利して準決勝に進むことができて本当にうれしい」と語った。

 今月初めのマイアミ・オープン(Miami Open 2018)決勝ではジョン・イズナー(John Isner、米国)に敗れ、今大会では自身3度目のマスターズ優勝を目指すズベレフは次戦、決勝進出をかけて錦織圭(Kei Nishikori)と顔を合わせる。

 右手首の故障から今年1月に復帰した錦織はこの日、第2シードのマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)と対戦。第2セットではマッチポイントを逃したが、2014年に行われた全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2014)決勝の再戦を6-4、6-7(1-7)、6-3で制し、マスターズで2016年7月以来となる4強入りを果たした。(c)AFP/Jed Court