【4月21日 AFP】男子テニス、モンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2018)は20日、シングルス準々決勝が行われ、錦織圭(Kei Nishikori)は6-4、6-7(1-7)、6-3で大会第2シードのマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)との死闘を制し、マスターズ1000(ATP World Tour Masters 1000)で2016年7月以来となる4強入りを果たした。

 今大会での好調をそのままに、この日も自身唯一の四大大会(グランドスラム)決勝となっている2014年の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2014)で苦杯をなめたチリッチを撃破した錦織は、準決勝で第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)と対戦する。

 4か月の離脱を余儀なくされた右手首の故障から今年1月に復帰した28歳の錦織は、序盤から自身のサービスゲームをしっかりとキープすると、長丁場となった第5ゲームでブレークに成功。最後はチリッチがバックハンドをネットにかけ、錦織が第1セットを先取した。

 第2セットに入ると、第3ゲームで錦織がブレークのチャンスをつかんだが、ここはチリッチがトレードマークのビッグサーブを駆使し、5本のブレークポイントをセーブ。見事にホールドしたチリッチは、直後の錦織のサービスゲームでこの日初めてのブレークに成功したが、続く第5ゲームで数ポイントを終えた後に右膝に治療を要求した。

 このゲームですぐさまブレークを奪い返した錦織は、そこから安定したプレーを展開していったが、5-4で迎えたサービスゲームで3本のマッチポイントを逃してしまった。

 その後、第2セットをタイブレークの末に落とした元世界ランキング4位の錦織だが、最終セットでは気持ちの入ったプレーを披露。第8ゲームでブレークを奪うと、マッチポイントではチリッチのショットがアウトとなり、準決勝への切符を手にした。(c)AFP