【4月20日 AFP】中国南東部にある動物園で、入場者らがカンガルーの注意を引こうとれんがなどを投げ付け、1頭が死に、その数週間後にさらにもう1頭がけがをした。国営メディアが19日、報じた。

 中国中央テレビ(CCTV)が同日午後、公式ウェブサイトに投稿した記事によると、被害を受けたのは福建(Fujian)省の福州動物園(Fuzhou Zoo)。

 今年2月28日、12歳の雌カンガルーに入場者らが投げ付けたれんがやコンクリートの塊が当たり、このカンガルーは足に重傷を負って数日後に死んだ。獣医師による検視の結果、死因は客らが投げ付けた物体が当たったことによる腎臓破裂とみられるという。

 記事には、カンガルーのほぼ切断されたような足と、死ぬ前に点滴治療を受けている写真が掲載されている。

 さらに同園ではこのカンガルーが死んだ数週間後にも、5歳の雄カンガルーが同じ目に遭い、軽いけがをしたという。

 報道では、この問題で処罰対象者がいたかどうかについては言及していないが、死んだ雌カンガルーは剥製として展示されること、また入場者による動物への危害防止策として、同園が防犯カメラの設置を検討する方針だと伝えている。(c)AFP