【4月20日 AFP】子ども支援を専門とする英国拠点の国際NGO「セーブ・ザ・チルドレン(Save the Children)」のアラン・パーカー(Alan Parker)理事長は19日、「複雑に絡む問題」を理由に辞任した。パーカー氏の任期は今年12月までの10年間だったが、前倒しした。

 パーカー氏は詳しい辞任理由について明らかにしていないが、声明で在職期間中に英ロンドンの本部で「受け入れ難い職場上の行為」があったと指摘。

 また、2016年に殺害されたジョー・コックス(Jo Cox)英下院議員(当時)の夫であるブレンダン・コックス(Brendan Cox)氏や、セーブ・ザ・チルドレン前代表のジャスティン・フォーサイス(Justin Forsyth)氏が関与していたものを含む、2012年~15年の問題についても言及した。

 英国の慈善団体をめぐっては今年2月、同国を拠点とする国際NGO「オックスファム(Oxfam)」の職員が2011年にハイチで児童買春をしていたとの疑惑が浮上し、セーブ・ザ・チルドレンも性的スキャンダルに巻き込まれていた。

 セーブ・ザ・チルドレンの現代表、ケビン・ワトキンス(Kevin Watkins)氏はスキャンダル発覚時、同NGOが2016年に「子どもの保護」に関する問題193件の対応に当たったと述べていた。(c)AFP