【4月21日 CNS】中国税関総署は13日、2018年第1四半期の貨物輸出入総額は6兆7500億元(約115兆円)で前年同期比9.4%増加、伸び幅は1~2月より7.3ポイント減少したと発表した。このうち、輸出が同7.4%、輸入は同11.7%増加し、貿易黒字は21.8%減の3261億8000万元(約5兆5849億円)だった。

「第1四半期の輸出入は安定した傾向で、輸入の伸び率は輸出よりも4.3ポイント高く、中国市場は世界に向けて開放が進んだ」と、税関総署の黄頌平(Huang Songping)報道官は述べた。

 輸出では、高付加価値製品の機械電子技術製品と設備製品の輸出が好調で、自動車の輸出は同10.9%増加した。

 輸入ではコア設備やコア部品、高品質消費財の伸びが高く、集積回路(28.7%増)、NC工作機械(47.4%増)、そして水産品は3割以上の成長率を見せた。

 国別では、対「一帯一路(One Belt One Road)」沿線国の輸出入総額は同12.9%の増加で、1兆8600億元(31兆8525億円)。中国対外貿易の全体の成長率は前年同期比で3.5ポイント高く、中国輸出入総額の27.5%を占めた。

 黄報道官は今年前半の状況について、「現在の国際環境は依然として不確定要素があり、貿易保護主義も強まっている。製造業の世界的な競争の激化は中国対外貿易にとっては逆風だ。第2四半期、世界経済と国際貿易でハードルは高くなる」と述べた。(c)CNS/JCM/AFPBB News