■セレーナは「危険なノーシード選手」

 第1子出産でツアーから離れていたセレーナは全仏オープンのエントリーリストに名前が挙がっており、昨年の全豪オープンで優勝して以来、グランドスラムの大会に出場するのはこれが初めてとなる。

 元世界ランク1位で現在は同454位まで後退しているセレーナは、BNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2018)では姉のヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams、米国)、マイアミ・オープン(Miami Open 2018)では大坂なおみ(Naomi Osaka)にそれぞれ敗れ、これまで順調なツアー復帰とはいえないものの、ノーシードで臨む全仏オープンでは誰もが初戦での対戦を避けたい相手となっている。

 ウォズニアッキはセレーナについて、「彼女は危険なノーシード選手。特に大会序盤の対戦相手として戦うのは決して楽しいものではない。大会終盤に彼女や他の上位選手とプレーするのは楽しいが、ドローでは同じ山に入らないように願っている」と語った。

 昨季は充実したシーズンを過ごしたウォズニアッキだが、前半は決勝の舞台で6回連続で敗れるなど悔しい結果が続き、ようやく9月の東レ・パンパシフィック・オープン(Toray Pan Pacific Open 2017)で優勝を果たした。そして、シンガポールで開催された年末のWTAツアー選手権(BNP Paribas WTA Finals Singapore 2017)を制したことが、全豪オープンへの弾みになったと話している。

「シンガポールでの勝利が、とても大きなモチベーションになったし、このままシーズン開幕まで好調を維持できるように願っていた。トップ8人の選手との戦いでは、シモナを6-0、6-2で倒し、(エリナ・)スビトリーナ(Elina Svitolina、ウクライナ)にも6-0、6-2で勝った。これが大きな自信につながり、自分のテニスに本当に良い感触を得られた」 (c)AFP/Jed Court