【4月20日 AFP】男子テニス、元世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は19日、モンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2018)のシングルス3回戦でドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)に敗れた試合後、右肘の故障から完全復活を目指す中で、自身は再び世界のトップに戻って来くることができると自信を示した。

 2016年の全仏オープンテニス(French Open 2016)を最後に四大大会(グランドスラム)のタイトルから遠ざかり、昨年7月のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2017)以降に出場した4大会では、いずれも準々決勝進出を逃すなど、現在の世界ランクは13位となっているジョコビッチは「理想的には以前のようなプレーをしたい」とした上で、「でも忍耐が必要とされることは間違いないし、その過程では信頼も大切になる。自分自身、自分のテニス、そして周りの人々を信じないといけない」と語った。

「ここまでやってきていることを続けられれば、最終的には(トップに)戻れると分かっているし、そう信じている。今はそこにたどり着こうとしている」

 ジョコビッチは長年にわたり自身のコーチを務めたマリアン・ヴァイダ(Marian Vajda)氏と今大会から約1年ぶりにタッグを再結成しており、クレーコートシーズンはスロバキア出身の同氏と一緒に仕事を続けるとしている。

 また「日に日に良くなってきていると感じる」というジョコビッチは「何も期待していなかったが、ここでは3試合こなすことができた。そして肘に痛みを感じることなくプレーできたのも重要だ。マリアンがボックスに戻ってきてくれたし、本当にたくさんの良いことがある」「この大会で多くの前向きな要素が得られた」と付け加えた。

 一方、現在2年連続で全仏オープンの準決勝に勝ち残るなど、ツアー屈指のクレーコーターであるティエムは、6-7(2-7)、6-2、6-3で勝利を収めた試合後、「彼は再び上がってきていると思う」と語るなど、今大会におけるジョコビッチのパフォーマンスに好印象を受けている。

「マリアン・ヴァイダ氏を呼び戻した決断は素晴らしいと思う。ジョコビッチはほぼ全て彼と勝ってきたからね。そう遅くないうちに彼がトップレベルでプレーする姿を見られると確信している」

 ジョコビッチは今後、来週開催のハンガリー・オープン(2018 Gazprom Hungarian Open)かバルセロナ・オープン(Barcelona Open Banc Sabadell 2018)にワイルドカード(主催者推薦)として出場する予定だとしている。(c)AFP/Jed Court