【4月20日 AFP】国際的なNGO連合体「核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)」は19日、米国とロシアが最近、核兵器に関する政策を転換し、性能向上や近代化、増強を目指していることは、北朝鮮の核の脅威と同様に危険だと指摘した。

 ICANのベアトリス・フィン(Beatrice Fihn)事務局長は、米朝首脳会談で米国が北朝鮮に核への野望を放棄するよう説得する意向を示していることについては歓迎したが、米国やその他の核保有国が最近、「危険な規模拡大活動」に及んでいるとも指摘。そうした脅威にもっと焦点を当てる必要があると述べた。

 核兵器を保有する5か国(米国、英国、中国、フランス、ロシア)は核拡散防止条約(NPT)に加盟しているが、フィン氏はこれらの国々がNPTの義務を果たしていないのは明らかで、兵器の近代化を進め、核開発を防衛戦略のより中心に据えていると批判している。(c)AFP/ Nina LARSON